情報モラル授業を実施しました

タブレット端末の自宅持ち帰りを実施する学校が増える中、西郷村のある小学校から「自宅で子どもたちが自分でインターネットにつなげられる環境になるため、注意することなどを授業で話してほしい。」というご依頼をいただき、学年別クラス別による情報モラルの授業を行いました。

こちらの小学校ではICT端末に「iPad」を利用されているため、iPadの機能に合わせた使い方の説明を行いました。

まず、「家庭に、よその人と通信できるゲーム機をもっている人はいますか?」とお聞きし、クラスの皆さんに手を上げてもらいました。低学年のクラスでは4分の1ぐらい、中・高学年のクラスでは半数以上の子が手を上げました。

私自身の家庭でも子どもがまだ小学生のころ(10年以上前のことです)、すでに通信できるゲーム機やソフトがあり、いつの間にか知らない人と通信していたという、身震いするような経験があったことをお話しました。

続いて、児童の皆さんにタブレット端末について、つぎのようなことをお話しました。

 ✅市町村からお借りしている道具であること(大切につかう)

 ✅どんな道具かを知ること(離れたところからでも先生やお友達とつながることができる、6年間の学習の記録がすべて記憶されている、学習のための道具であり遊ぶための道具ではない、など)

 ✅通信機器としてはとても便利だが使い方によっては怖い思いをすることもあるということ

 ✅学校や家庭で、みんなで一緒にルールについて考え、話し合ってほしい

 ✅守りやすいルールを決めてきちんと実行する(守りづらいルールでは長続きしない)

取り扱いの注意点についてお話をしたところで、実際に授業の様子を描いたイラストを児童のみなさんにエアドロップで配付、自分たちの手元でイラストをみてもらい、使い方が変だ、おかしいと思うところに○をつけてもらいました。

実際にエアドロップで資料を送ることによって、Wi-Fi環境下での資料のやりとりを体験してもらいます。また、資料の受け取り方や「すべての人」から受信できるモードのした場合の注意点を実在した例(人混みの中で知らない人から勝手に写真を送りつけられた友人の話)を交えながらお話しました。

さらに取り扱い方を考える時間では児童が自分で考えてワークに取り組むことで、良くない使い方をより深く理解していただけたのではないかと思います。

最後にみんなで、文部科学省が出している情報モラルに関連した10分ほどの動画を視聴しました。

「教材⑤軽い気持ちのID交換から…(全編)」

インターネット上で見知らぬ人とやりとりをする危険性、写真や個人情報を安易に提供してはいけないことなどがよく伝わる内容で、動画をみながらも皆くちぐちに「あ、これはだめだよ。」「危ないね。」「ここはよかったね。」と話しながら見ていました。

後半には低学年でも理解できるような解説も含まれていて、児童に分かりやすく注意喚起できる内容だと思います。(余談ですが、低学年の児童には「知らない人との安易なやりとりのおそろしさ」がよく伝わりすぎたのか、こわくて泣いてしまった児童もいました。感受性の豊かな子にはそばについてもらうなど、先生のサポートが必要かもしれません。)

このような10分程度の動画視聴を、長期休業に入る前のタイミングなどで授業に取り入れていただくのもおすすめです。

いまは子どものゲーム機でも、インターネットにつないで情報がやりとりできる時代です。

学校から配られるタブレット端末だけではなく、いまやどこの家庭にもある情報通信(ICT)機器(スマートフォンや通信ゲーム機器など)の取り扱い方も含めて、先生や保護者のみなさまにはご配慮いただきたいと思います。

学校によっては、児童と合同で保護者会などでお話させていただくこともありますので、もしご希望がありましたらご相談いただけると幸いです。

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